ヨガのグッズ

『ストレッチポール』の使い方、オススメブランド

今回は身体を整えるストレッチポールをご紹介します。ストレッチポールとは、発泡ポリエチレン製の円柱型のフィットネスグッズで、元々アスレティックトレーナーがスポーツ選手のために考案したものです。

日常生活の中で偏った動作を繰り返すうちに固まってしまった筋や関節を解きほぐし、「ゆるめる」アイテムです。
元々医療界で行われていた身体の筋や関節に振動を与え「ゆるめる」技術を応用し、誰でも一人で簡単に行えるようになったものがストレッチポールなのです。

老若男女問わず、ストレッチングやバランストレーニングが寝転がるだけで簡単にでき、またダイエットにも効果があり、背中や肩、腰などのコリがスッキリするという現代人の抱える悩みに特に効果が期待できることから注目を集めています。
体全体をストレッチすることでスッキリと、リラックス効果も期待できます。一家に一本あるとそれぞれの用途に合わせてみんなで使える頼もしいアイテムになること間違いナシです。

ストレッチポールの使い方

ストレッチポールの基本は、リラックスすることです。
身体全体の力を抜き、重力から開放することで、筋肉を緩め、骨格を正しい位置にもどしていきます。ストレッチポールは、1日たった1~2分間上に乗る姿勢を続けるだけでも、堅くなった筋肉を自然に伸ばし、血行を促進することができ、身体の変化が実感できます。
一回にポールに乗っている時間は、5分から長くても20分程度をおすすめします。基本的な使い方は仰向けに乗る姿勢ですが、下記の”応用姿勢”と”基本姿勢”をセットでおこなうことによって、よりストレッチ効果が増します。

ストレッチポールの上に乗った時、骨等が当たって痛いと感じるとリラックスすることができませんので、そんなときはポールと身体の間にタオルを敷いていただくことをおすすめします。

基本姿勢(仰向け)

  1. ストレッチポールに乗る前に、床に仰向けで寝転んで背中の状態をチェックしましょう。
  2. ストレッチポールに仰向けで、頭からお尻まで縦に乗ります。足は肩幅ぐらいに広げ膝を立てます。腕はやや広げた感じで手のひらを上にした状態にします。このポーズでゆっくりと深呼吸しながら胸が開き、肩や肩甲骨が両サイドに落ちていくようなイメージで行いましょう。

※1~2分後には背中が緩み、肩腰が心地よくなる状態を体感できます。ストレッチポールに乗った後に、1. と同じ状態で床に仰向けに寝転んでいただくと、身体の変化に驚くこと間違いありません。

応用姿勢(うつ伏せ)

  1. ストレッチポールに乗る前に、床にうつ伏せで寝転んで胸の状態をチェックしましょう。
  2. ストレッチポールにうつ伏せで縦に乗ります。頭部はストレッチポールの先端から出るようにしましょう。その際、タオルやクッションなどに額を乗せると楽な姿勢が維持できます。

※ストレッチポールに乗った後に、1. と同じ状態で床にうつ伏せに寝転んでいただくと、身体の変化に驚くこと間違いありません。

ストレッチポールの効果

毎日数分ストレッチポールの上に寝転がるだけでも効果が実感できますが、用途に合わせた効果をいくつかエクササイズと共にご紹介します。

ダイエットへの効果

ダイエットのキーワードに、「基礎代謝量をあげる」ことがありますが、ストレッチポールでこれが可能です。ポールの上に仰向けで乗ることで、胸が開いて自然と深い呼吸をするようになり、横隔膜の動きが活発になって、身体の基礎代謝アップにつながります。また、骨盤矯正はやせやすい体に影響があるといわれていますが、ストレッチポールによる簡単なエクササイズで、骨盤を含む骨格の矯正を手軽に行うことができます。その上、一緒に腹横筋というお腹部分の筋肉も鍛えることが出来ますので、くびれたウエストを作ることも可能、さらには、ダイエットの敵である便秘の解消にも効果あり。などなど、ストレッチポールはダイエット中の方にオススメのアイテムなのです。

例えば「股関節の運動」

  1. 足を遠ざけたり近づけたり、足の裏を少し離したりしながら、股関節が一番リラックスできるポジションを見つけましょう。痛みやつっぱり感のない範囲で行います。
  2. 30秒程静かに呼吸しながらゆっくりと膝を開き、元に戻しましょう。

肩こりや腰痛等身体への効果

肩こりや腰痛は、姿勢の悪さからくる筋・体組織への負担や、同じ姿勢を長くとることによる血行不良が起因とされています。普段から姿勢が悪いと、体の中心である背骨が少しづつ歪み、その歪みがさらに悪い姿勢となり、悪循環に陥ります。しかし、ストレッチポールは背骨を正常な位置へと戻す効果があります。ポールの上に寝て、体の力を抜きリラックスするだけで肩こりや腰痛に対して効果があります。また、基礎代謝があがり血行が良くなるので、内臓の働きの向上、冷えの改善やお肌にも良い影響を期待できるでしょう。

例えば「腕の外転運動(肩甲骨)」

  1. 基本姿勢から、ゆっくり腕を胸の位置くらいまで広げていきます。
  2. 床に腕(肘から手の甲まで)をつけたまま滑らせて、楽な位置まで腕を上へ広げていきます。
  3. ゆっくりとその腕を下ろします。できる限り下まで。
  4. この動作を3回程繰り返します。痛み・違和感・つっぱり感を感じない範囲で。

身体のコアを鍛える・バランス力アップ効果

ストレッチポールは、筋肉を緩ませるだけではなく、簡単なエクササイズで普段意識しない背骨を支える身体の奥の深層筋(インナーマッスル)を強化し、歪みを整えた身体をキープ、またバランス力を高めることができます。

例えば「コアを鍛える基本エクササイズ」

  1. 右足:基本姿勢から右足を宙に浮かせて10秒停止。
  2. 左足:基本姿勢から左足を宙に浮かせて10秒停止。
  3. 右手:基本姿勢から右手を上げて10秒停止。
  4. 左手:基本姿勢から左手を上げて10秒停止。
  5. 右足&左手:基本姿勢から右足を浮かせて、左手を上げてバランスをとるようにキープ。
  6. 左足&右手:基本姿勢から左足を浮かせて、右手を上げてバランスをとるようにキープ。

※簡単そうに見えますが、バランスをとるのが結構難しいので、徐々に慣れていきましょう。

おすすめストレッチポール

「LPN」のストレッチポール

『セルフコンディショニング(自ら体調を良好に整え、維持すること)による健康教育』を目指し、ストレッチポールを使用したエクササイズを通じて自らで姿勢を改善、体調を良好に整えることを伝えているブランド。

ストレッチポールEX

もっとも基本となるストレッチポールEX。こだわり抜いた素材は背骨をしっかりと支え、心地よいエクササイズに。円柱形で高さとほどよい硬度があり、フィットネスクラブやジムなどでも多く使用されています。

サイズ:約98×約15cm
重さ:約850g
カバー:PVC製
芯材:発泡オレフィン系樹脂

ストレッチポールMX

EXより少し細く、やわらかな肌触りのストレッチポールMX。医療現場でのリハビリから毎日のセルフコンディショニングまで用途も多様。背中への負担が軽減されたので、女性や高齢者などにもおすすめ。

サイズ::約98×約12.5
重さ:約1000g
カバー: PVC製
芯材:発泡ウレタンチップ・ポリプロピレン